秋の庭にて(メヒシバなど)

秋の庭にて(メヒシバなど) 

台風の後、足早に秋の気配が深まってきました。
ここのシロホトトギスはまあまあ葉も残って見頃です。
左下部にはキンミズヒキが侵入中。
キンミズヒキ2016-3wb.jpg

キンミズヒキの緑色の実の間にメヒシバの穂が見えました。
これは困ります。見つけた時に退治しなければと踏み込んで数本抜去(↓抜去後)。
キンミズヒキ2016-1wb.jpg

近くで見るとまた茎や葉が見えて次々とメヒシバを抜きました。
これを繰り返して一株分終了。
メヒシバ抜去wb.jpg

ふと足元を見ると「わ〜!」。
ズボンにキンミズヒキの実がびっしり付いていました!
キンミズヒキ実2016-1wb.jpg

副萼片の先端がカギ状に曲がっていて、いとも簡単にくっつきます。
キンミズヒキ実2016-2wb.jpg

ズボンを履き替え、キンミズヒキの実を一粒づつ取りました。
キンミズヒキ付着wb.jpg

全部で142粒(笑)。
黒褐色になったものからまだとても小さい実まであります。
こんなに若い実までしっかりくっつくとは思っていませんでした。
キンミズヒキについては2014年に記事にしました。)
キンミズヒキ実2016-4wb.jpg

近くのカリガネソウの花ももう終盤。
キタキチョウが名残惜しげにゆっくり蜜を吸っていました。
カリガネソウ・キチョウ2wb.jpg

寄せ植えの大きな植木鉢からもメヒシバの葉が見えました。
引き抜くとあらら、梅の実です。
茎の先端が実の中へ入っているのかな?
梅の実1wb.jpg

いいえ、違います。
葉腋から出た細い根がウメの実の中に入っているようです。
でも、植木鉢に梅の種があるのはなぜでしょう?
梅の木の下に堆肥場があるのです。完熟して落ちた梅の実はそのまま堆肥になります。
残った種が堆肥に含まれたまま植木鉢に撒かれたのでしょう。
梅の実6wb.jpg

実をペンチで二つに割りました。
梅の実7wb.jpg

さらに2分割。
根は硬い殻(木化した内果皮)に入り込んでいます。
梅の実11wb.jpg

逆さにすると根が殻の中に入り込んでいるのが見えました。
どこまで侵入してるのかな?
梅の実14wb2.jpg

もっと小さく割ったら根が外れて出ました。
たったこれだけ? 
思いの外、あっけない結末!
梅の実16wb2.jpg

今年は白絹病に驚かされましたが、大多数のシュウメイギクはまだ健在でした。
花弁の形はまちまちで素朴な花、しばらく楽しめそうです。
シュウメイギク2016-6wb.jpg

この記事へのコメント

2016年10月13日 08:02
メヒシバの威力はどこまでも! そんな感じがしました。
ほっそりしてか弱そうな外見なのに強くてたくましいです!
根がすごく細いのにそこからどんどん成長するんですね
キンミズヒキの実をよく数えましたね~
あっという間にすっごくいっぱいついて後でぞ~っとすることがあります。
ひっつき虫だらけになって!
それぞれ生きる道をまっすぐ歩んでいるのだと感心します。
みんな生きてる!
美しくてため息の出るようなキタキチョウにカリガネソウでなにもかも帳消しになりそうです
エフ・エム
2016年10月13日 11:06
キンミズヒキのひっつき虫、参考になりました。近くにあるので、観察してみます。
メヒシバは花壇にはびこると、花壇が見すぼらしく見えますね。我が家の庭はそんな状態です。一年草だから枯れてしまいますが、枯れ草になっても、目立つので撮るのが大変です。
庭の雑草の種類は結構たくさんありますね。ナキリスゲが生えていたのにはちょっとびっくりでした。
703
2016年10月13日 13:44
カリガネソウとキタキチョウが見つめ合っている図が面白いですね!
絶好のシャッターチャンスに出合うと嬉しいですよね。
うちではメヒシバには降参しているところです。
梅の種にまでくいこんでいく威力にはとうてい敵いません。
白のシュウメイギクが綺麗な季節になりました。
白絹病の魔の手から、たくさん逃れていて、よかったですね。

ただ今お昼の休憩中。ご心配なく(笑)
2016年10月13日 13:56
とんちゃん  コメントありがとうございました。
メヒシバは華奢で目立たない葉のため穂が出るまで気付かないことが多く、種子を散らしてしまうんですね。
急に涼しくなって厚手のズボンに変えた途端、キンミズヒキ満艦飾になりました。
この庭の中にもたくさんの生存競争があって、私もその一員。
メヒシバ続きで空しいところへ可憐なキタキチョウが現れてくれました。
2016年10月13日 14:07
エフ・エム さん コメントありがとうございました。
キンミズヒキはまだ花も咲いているし、実も緑色だからくっつかないかと思っていましたが、大間違いでした。
メヒシバはうまく人の目を逃れて増殖し続けますね。
ナキリスゲは一旦育つと抜きにくい強者、これは大変でしたね。
この頃名前のわからない雑草が増えてきて困っています。
2016年10月13日 14:18
703さん コメントありがとうございました。
モンシロチョウは畑のアブラナ科植物が食草ですが、キタキチョウはマメ科植物とかで、色形も美しく歓迎ムードです。
メヒシバは取ったつもりでも取り残しがあるようで増えて困りますね。
あの硬い梅の種によくも根を伸ばしたものと呆れました。
白絹病もシュウメイギクを全滅させるほどの威力ではないようでホッとしてます。
やはり703さんの昼間のコメントにはどきりとしますね(笑)。
2016年10月13日 17:00
雑草の威力には驚きますね。
あっという間に広がって......

日々、これらと戦っています。

でも、案外雑草抜き好きかもしれません。
没頭して作業した後の爽快感がたまりません。
2016年10月13日 22:05
デスタントドラムス さんコメントありがとうございました。
広いお庭をよくお一人で管理なさっているといつも感心しています。
でもそういえば、私も腰痛のなかった頃の休日は朝から夕まで地面に張り付くようにして草を取ったり、苗を植え込んだりしたものです。
やはり好きだからできるのですね。
2016年10月14日 08:16
メヒシバは我が家の芝にも時々侵入してきます。罪は無いのですが、やはり抜かれる運命ですね。梅の実の解体は面白かったです。
2016年10月14日 18:42
多摩ニュータウンの住人さん コメントありがとうございました。
メヒシバはオヒシバに比べてなよやかで繊細などと言っていたら、大変なことになりますね。
梅の実、もっと立派な根が出てくるかと思って、一生懸命割っていったのに、がっかりでした。
花咲かばあば
2016年10月14日 18:43
秋色が少しづつ濃さを増しつつあるようです。
シュウメイギクの白さが際立っていますね。
雑草もいろいろですが、キンミズヒキやミズヒキは、しばらく楽しんで、、、と、思っていると大変なことに。メヒシバには家の庭でも困り者、か弱そうでも、この威力、見た目と実力が違うのは植物も、、、、。梅の実からもですか。
コンクリートを突きって出てくる植物もいろいろあるようですから。
今は山からのお土産は、草の実です。コセンダングサ、ヌスビトハギ、イノコヅチなどなど、帰ってからの一仕事が待っています。
キンミズヒキの種、142粒でしたかおつかれさまでした。
キタキチョウは、時々見かけますが、フジバカマにアサギマダラは
今年もまだ出会えません。
2016年10月14日 22:37
花咲かばあば さん コメントありがとうございました。
確かに雑草と言われる植物はたくましいものが多いですね。
コンクリートを突きったり、屋根に芽生えたり!
山からのお土産どころか、うちでは庭でキンミズヒキ・ミズヒキ・コセンダングサ・ヌスビトハギ・イノコヅチ何でもあります(笑)。
アサギマダラはなかなか訪れてくれませんか。
大分のいとこのところにはよく来るようです。
リンちゃんママ
2016年10月15日 23:15
我が家の庭でも見たような草が。名前も知らないたくさんの草がいっぱいです。季節によっても草が違ってくるのかとにかく何種類もの草が生えてます。この時季くっつく草もあり草取り後に大変です。 とにかく草取りをスポーツと思い頑張ってます。
2016年10月16日 00:30
リンちゃんママさん コメントありがとうございました。
この季節、雑草たちは猛烈な勢いで種子を作っていますから、草取りも焦りますね。
「スポーツと思い」とは良い発想ですね。
私もヨガだと思って這いつくばった頃がありました。