ツリバナ
ツリバナ
ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木
学名 Euonymus oxyphyllus
分布 北海道〜九州、アジア東北部
今にもこぼれ落ちそうなのに奇しくもぶら下がったまま風に揺れる赤い実。
ツリバナの果実です。

5年前の春、裏庭にツリバナを1株植えました。
花は5月初旬に咲きます。
気をつけていないと見逃してしまうほど、小さな目立たない花です。
長い柄が下垂しさらに分岐したその先に渋いピンク色の花が咲きます。
その名の如く「吊り花」です。

花は直径7〜8mm。拡大してみると花弁は5枚。
花の中央に緑色の花盤があり、中央にメシベの柱頭、周りに雄しべ5本の先端が突き出ています。

梅雨の頃、緑色の球状の実がぶら下がっていました。

9月になると直径1cm程になった果実は紅く染まっていきます。

10月、蒴果は5つに割れ、朱色の仮種皮に包まれた種子が現れます。

種子は5裂した果皮の先端に付着し吊り下がっています。
鳥が食べて遠くへ運んでくれるのを待っているのでしょう。

落ちそうでなかなか落ちない種子。

秋には葉も赤くなります。

3年前はこんなに豊作でしたが今年はこの2割くらいしか実りませんでした。

秋が深まると果皮は乾燥して暗褐色になります。
ぱっと開いた殻も、種子を残したまま硬くなった実もあります。
まだ残っていた種子の味見をしてみました。
すでに仮種皮が乾燥しているためか、ほとんど味がありません。
仮種皮を裂くと、中から淡褐色の艶やかな種子が1個出てきました。

庭の樹々が大きくなり過ぎて剪定がたいへんな昨今、ツリバナのようにあまり大きくならず、花も実も紅葉も楽しめる木は庭園木として貴重です。
来年は種子を食べにくる鳥の姿が見たいものです。
追記:花咲かおばさん から毒性についてのコメントをいただきました。
同属のマユミと同じく果実に毒性があるようです。
味見はお控え下さい。
参考:http://www.e-yakusou.com/sou02/soumm293.htm
ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木
学名 Euonymus oxyphyllus
分布 北海道〜九州、アジア東北部
今にもこぼれ落ちそうなのに奇しくもぶら下がったまま風に揺れる赤い実。
ツリバナの果実です。

5年前の春、裏庭にツリバナを1株植えました。
花は5月初旬に咲きます。
気をつけていないと見逃してしまうほど、小さな目立たない花です。
長い柄が下垂しさらに分岐したその先に渋いピンク色の花が咲きます。
その名の如く「吊り花」です。

花は直径7〜8mm。拡大してみると花弁は5枚。
花の中央に緑色の花盤があり、中央にメシベの柱頭、周りに雄しべ5本の先端が突き出ています。

梅雨の頃、緑色の球状の実がぶら下がっていました。

9月になると直径1cm程になった果実は紅く染まっていきます。

10月、蒴果は5つに割れ、朱色の仮種皮に包まれた種子が現れます。

種子は5裂した果皮の先端に付着し吊り下がっています。
鳥が食べて遠くへ運んでくれるのを待っているのでしょう。

落ちそうでなかなか落ちない種子。

秋には葉も赤くなります。

3年前はこんなに豊作でしたが今年はこの2割くらいしか実りませんでした。

秋が深まると果皮は乾燥して暗褐色になります。
ぱっと開いた殻も、種子を残したまま硬くなった実もあります。
まだ残っていた種子の味見をしてみました。
すでに仮種皮が乾燥しているためか、ほとんど味がありません。
仮種皮を裂くと、中から淡褐色の艶やかな種子が1個出てきました。

庭の樹々が大きくなり過ぎて剪定がたいへんな昨今、ツリバナのようにあまり大きくならず、花も実も紅葉も楽しめる木は庭園木として貴重です。
来年は種子を食べにくる鳥の姿が見たいものです。
追記:花咲かおばさん から毒性についてのコメントをいただきました。
同属のマユミと同じく果実に毒性があるようです。
味見はお控え下さい。
参考:http://www.e-yakusou.com/sou02/soumm293.htm
この記事へのコメント
面白いですね。目立たない花もこうして見せていただくと可愛いです。
花から緑の玉になり、赤く染まってやがて実が飛び出す。
マユミやニシキギ、山野でよく見るゴンズイやクサギの実にも似ています。
マユミの実は有毒と聞いていました。それではツリバナはと調べてみましたら
果肉は毒はないですが種子には毒があるそうです。
味見にはお気を付けください。
どんな鳥がやってくるのでしょうか。
実付きの少ないのもなんだか風情がありそう。
味見は昨日思いついて試しました。
初めに目を通した資料には毒性についての記載がなかったので、敢えて確認せず口に含みましたが、種子は噛まずに出しました。
あらためて毒性についてネット検索するとたしかに、マユミとエゾツリバナは有毒で、かってマユミの果皮・種子がシラミ駆除に使われたという記載がありました。
味見もよく調べてからしないといけませんね。
味見を追試される方があるといけませんので、昨夜、本文にも追記させていただきました。教えていただいてありがとうございました。
1つ勉強になったことは、ツリバナの花は5数性ということ。ニシキギ、マユミ、マサキなどを見て、ニシキギ科の花は大抵4数性と思っていました。ありがとうございました。
ご指摘をいただいてあらためて確認しますと、ツリバナの近縁種、ヒロツリバナは4数性、オオツリバナ・クロツリバナは5数性だそうです。
たしかにマユミは4数性。
庭隅のマユミもうっすらと赤みがかってきました。
多摩ニュータウンの住人と申します。ネット検索をしていて、こちらに辿り着きましたので、コメントさせていただきます。綺麗な花がいっぱいですね。ツリバナはとても気に入っている樹です。ニシキギ科の仲間は、みんな実が可愛いですね。
私も検索中、ブログを拝見したことがあります。
実は今は愛知県にいますが、私もかって5年ほど隣の府中の住人でした。子どもを連れて多摩動物公園などヘ行くのが楽しみでした。
今はもう山歩きが出来ず、私の庭という限られた空間の中で喜びを見つけています。
ツリバナは私も大好きです。マユミもありますがいつも虫に食べられてしまいます。
またどうぞ、ときどき覗いて下さい。
ツリバナの花は遠くからはわからないほど細やかな花ですから、近くへ寄って確認なさって下さいね。
ジックリと時(季節)をかけての観察されるのがエライなぁ・・・といつもカンジてます。
実が生ったら花が咲いたやろに・・・と思うのになかなか、その花の観察を逃がしてしまうばっかりのわんちゃんです。
ツリバナのお花は5月に京都府立植物園で撮ってました
すると、今頃かなこんなに可愛い実が生ってるんは?
う~~ん2~3日前に京都府立植物園に行ったとこなのに・・・
うちのツリバナの実が見られるのは10月頃です。
11月初めには最後の写真のような状態でしたから、京都でも11月中旬にはもう赤い実は見つからなかったでしょう。
どうぞ来年は10月中にごらんになって下さい。
そうはいうものの私も今年またサネカズラの花を見過ごしてしまいましたよ。