10月11日、祭日の庭をゆっくり見回った時、思いがけないものを発見しました。
満開の秋明菊の間から首をもたげています。まさか?
やはり牡丹の蕾です。返り咲きというのでしょうか。
今秋は何故か赤っぽい葉が出ていましたが、蕾が育っているとは思ってもみませんでした。
背景はパイナップルセージ(紅)とフジバカマ(ピンク)です。

ボタン蕾101023-1wb.jpg

ひょろひょろっと蕾がひとつ背伸びしています。

ボタン蕾101027wb2.jpg

11月4日。
気温も下がって来ました。
もう枯れるかなと思いながら見守るうちに蕾は少しづつ大きくなってきました。

ボタン蕾101104wb2.jpg

そして11月8日、ついに開花。
品種名「ハイヌーン」。毎年10輪ほど咲く黄色の牡丹です。
すでに2009年5月、このブログの記事にしてあります。
http://yuusugenoniwa.blog.so-net.ne.jp/2009-05-10

ボタンとチョウwb.jpg

花は5月と同じ色。でも葉の色が違います。

ボタン101108-3wb.jpg

11月9日。満開です。花の直径は12cmはあります。 

ボタン1011wb.jpg

4枚目の写真には同じ色のキチョウがいます。
もうすぐお昼だというのに花には行かず、葉にじっと止まったままです。
牡丹の葉は緑ではなくむしろ赤く浮き立っています。

キチョウ1010wb.jpg

他の幹には例年のように紅い芽が育っています。
花の咲いた幹のもう1枝にもこれと同じ芽が出ています。葉が開いた枝についても同じですから、幹単位ではなく枝単位の異変のようです。

ボタン芽wb.jpg

秋に返り咲きした翌春は花が少ないかもしれません。
しだれ桜では2度花が楽しめるかと思ったのですが、春の花は少なくて淋しかった覚えです。

『追記』 2010.11.14.夜
先に「返り咲き」「牡丹」or「ボタン」でGoogle検索しても参考になる資料が得られませんでしたが、今夕、「寒牡丹」で再検索しましたところ、私の考察が甘かったことが判明しました。
本日すでに多くの方にお読みいただいたようですが、タイトルに「?」を追加しました。

ボタンは「寒牡丹」「冬牡丹」といって冬期にも稀少な花を愛でることが出来ます。
共に藁の霜囲いをして丹誠込めて育てられますが、両者には違いがあることがわかりました。
「寒牡丹」は二期咲き牡丹ともいわれ、もともと初冬の頃から咲き出し12月に見頃を迎える品種を育てたものです。花が主体で茎は短く葉は少ないのが特徴です。奈良県の石光寺が有名。
「冬牡丹」は春咲きのボタンを温度調節して抑制栽培し正月用に咲かせるものです。茎も長く葉も豊かに育ちます。観光地の多くではこの鉢植えを埋め込むようです。

ハイヌーンという品種は米国種ですが、二期咲きの傾向があることがわかりました。
鶴岡八幡宮のHPの冬ぼたんの中にもハイヌーンが出ていました。
しかし、二期咲きの傾向があるといっても、バラのように春と秋に咲くようではなく、初冬に咲かせるためには工夫がいるようです。
やはり酷暑のあと何も手を加えないのに11月初旬に咲いたのは希有な現象と考えられます。但し、これを返り咲きといえるかどうかはわかりませんので「?」を付けました。
お詳しい方、どうぞ教えて下さい。